今回は先日、重大発表として発表された『アイカツオンパレード!』の予告プロモーションビデオに私が『アイカツスターズ!』で最推ししているエルザ フォルテ様が登場しており、さらにはそんなエルザ様バージョンのプロモーション動画もアイチューブに公開されていたため、今回はそんなエルザ様に対する愛を解説と共に語っちゃうぞ。
☆エルザ フォルテとヴィーナスアーク
この記事を読んでくれている人でエルザ様のことがわからない人がいるかもしれないので、まず始めにエルザ フォルテとはどういう人物なのかを解説していこうと思う。最初にエルザ様のプロフィールから紹介していく。
学年 | 中学3年生 |
身長 | 163cm |
血液型 | AB型 |
誕生日 | 8月1日 |
好きなもの | ステーキ、チーズ |
特技 | 歌、乗馬 |
愛用のブランド | Perfect Queen(パーフェクトクイーン) |
決め台詞 | 結構なことね |
アイカツシステム起動時の台詞 | ドレスが私を強くする |
スタープレミアムレアドレス使用時 | 私こそが、パーフェクト! |
CV | 日笠陽子 |
歌唱担当 | りさ from でんぱ組.inc |
まずエルザ様を解説する上で避けて通れないのが、ヴィーナスアークの存在である。そこで次はヴィーナスアークに関する解説を少ししようと思う。エルザ様は『アイカツスターズ!』2ndシーズン、つまり星のツバサ編から登場した人物の1人。豪華客船型アイドル学校ヴィーナスアークのオーナー兼トップアイドルであり、モナコ公国の王位継承権を持つ、本物のプリンセス。ブランドやドレスの知識が豊富で、世界に輝く実力の持ち主。自身の持つブランドは「パーフェクトクイーン」。とある目的のため、世界中の優秀なアイドルをスカウトして回っている。声を担当しているのは『戦姫絶唱シンフォギア』シリーズのマリア・カデンツァヴナ・イヴ役や『アイカツフレンズ!』の天翔ひびき役等で有名な日笠陽子さん。歌唱担当はでんぱ組.incのリーダーである、りさこと相沢梨紗さん。
ヴィーナスアークは星のツバサ編から登場する、エルザ フォルテがオーナー、執事のじいやが船長を務めるアイドル学園。巨大な豪華客船を校舎として使用し、世界中の有能なアイドルをスカウトして世界を廻っている。公募は全くなく、エルザ様のスカウトあるいは承認のみで入学できる。所属アイドルのプロデュースも基本的にヴィーナスアークのオーナーであるエルザ様が行っている。成果が上がらない場合はアリス・キャロルのように退学を勧告されるほどのプロ意識の高さがある。世界中を廻っているが、星のツバサ編開始時点のアニメ第51話では白鳥ひめを手中に収めんとするエルザ様の意向で日本に来航した。
初登場時にヴィーナスアークの甲板に立って「ごきげんようジャパン!アイカツ新時代の夜明けよ!待っていなさい世界中のアイドル達。このエルザ フォルテが、全てを奪う!」の台詞と共に初登場するシーンはまさに衝撃的であった。このシーンが印象に残っている人は非常に多いのではなかろうか。
しかし、ひめちゃんからはスカウトを丁重に断られ、そのひめちゃんを手に入れる材料として主人公である虹野ゆめちゃんを引き入れようと企んでいる。この時の台詞「あなたを奪いに来たわ」は非常に印象的。その後にステージを披露したのだが『アイカツスターズ!』のドレスでは今までになかったツバサがついているドレス、つまりスタープレミアムレアドレスを披露したのである。
スタープレミアムレアドレスとは、プレミアムレアのさらに上のレアリティドレス。翼の形状をしたスタープレミアムの証が付いているのが特徴。冥王星を含めた太陽系惑星をモチーフにした9種+衛星1種が存在する。スタープレミアムの証は宇宙上の太陽系の惑星をモチーフにした証で「星のツバサ」とも称される。アイカツシステムに認められたドレスのみが得られるのだが、エルザ様はアニメ中では一番最初に披露している。エルザ様は「先頭を走る者の重圧と誇り」により金星のスタープレミアムドレスを所持している。
この星のツバサは他のアイドル達がアニメの劇中で手にしていく描写があるなかで、エルザ様は本編開始時から所持していたということもあり、どのようにして金星の星のツバサを手にしたのかは現在にでも不明となっている。
そんな星のツバサは全部で9つあり、エルザ様はそんな星のツバサを手にすることができる優秀なアイドルを探しに来るために日本にやってきたのだ。その星のツバサが9つ揃うと、太陽のドレスが出現するということで、最終的にその太陽のドレスを自分が入手する計画を図っていたのである。
そんなエルザ様はステーキが好きで、ヴィーナスアークで日本に来航してからは日本に存在するブランド牛のステーキを毎朝のように食べているシーンが存在する。毎朝のようにビーフステーキを食べていたのは自分の好物だからという以外にちゃんとした理由があり、自身が思う最高にパーフェクトなブランド牛である「エルザビーフ」の開発するためだったということがアニメ第97話で明かされている。
☆「Forever Dream」「The only sun light」の曲と歌詞に対する個人的解釈
エルザ様のソロ曲には「Forever Dream」と「The only sun light」の2曲がある。この2曲はエルザ様の心情や意思が描かれている曲であると私は解釈している。
まずは「Forever Dream」に対する解釈から。エルザ様は「パーフェクトエルザ」「アイドル海賊」等の呼び名で世界最高のアイドルと言われてはいるもの「私でさえ知らない 私に出逢いたいの Dreams Will Come True 時に困難でも この想いが 叶うと信じている」の歌詞から「今の自分の現状に決して満足せず、更なる高みを目指す」という彼女の意思の表れを感じさせる曲が「Forever Dream」である。強さの中にどこか儚さが入っている曲調が先述したことをまさに物語っていると私は解釈している。
「The only sun light」はついに太陽のドレスを手にした時にエルザ様が披露した曲である。「Forever Dream」の時にあった儚さの部分がなくなり、強さだけが歌詞にも曲調にも残ったこの曲は「たとえ孤独になろうとも、私こそが唯一無二の太陽となり、皆の道を照らそう」というエルザ様の非常に強い意思を感じさせる曲となっている。
このステージの時に炎と光と共にパーフェクトクイーンのスタープレミアムレアドレスであるブルーミングクイーンコーデが太陽のドレスであるエターナルクイーンコーデにスタープレミアムチェンジする演出はまさに圧巻だった。
余談だが、私はアイカツ!シリーズのセクシータイプの曲で最強の曲はこれであると今でも思っている。私がエルザ様を推していることによる愛のフィルターが掛かっていると言えるのかもしれないが、それでもアイカツ!シリーズ全体で考えてもセクシータイプの曲でこの「The only sun light」の強さを超えられる曲は未だに存在しないとすら思っているほどだ。
☆太陽のドレスとエルザの母親についての解説と個人的解釈
前述した太陽のドレスをエルザ様が手に入れようとする理由には彼女の母親の存在がある。エルザ様の母親は元トップアイドルであるユキエ・グレース・フォルテ。そんなユキエさんはモナコ公国の公妃であることもあり、アイドルを引退した今でも多忙な日々を送っている。エルザ様はそんな母親から構ってもらえず、自分がパーフェクトな世界一のアイドルになれば振り向いてもらえると考えた事がヴィーナスアークの設立や太陽のドレス入手計画のきっかけにもなっている。そんなエルザ様のお母様であるユキエさんの声を担当している声優は『美少女戦士セーラームーン』シリーズの主人公である月野うさぎ(セーラームーン)役や『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズの葛城ミサト役で有名な三石琴乃さんである。
エルザ様はヴィーナスアークのオーナー兼トップアイドルで「アイドル海賊」「パーフェクトエルザ」の異名を持つ世界最高とされるアイドルであることは間違いないのだが、その一方で母親からの愛情に飢えた孤独な少女であるということを私は言いたい。エルザ様はお母様が多忙で構ってもらえないことで寂しさを感じている。それならば自分が母親と同じくらいのパーフェクトなアイドルになれば、振り向いてもらえるのではないか?と思い、かつてユキエさんも手にしていた太陽のドレスに目をつけて色々と努力する点は非常に健気であるといえるだろう。
エルザ様はアニメ第86話で求めていた太陽のドレスをついに手にするのだが、その回が「ブランドを持たない子に興味はない」「オーラを感じない」などと罵倒したが、後にスパイスコードのミューズとなり、火星の星のツバサを手にした桜庭ローラちゃんを徹底的に叩き潰すような形となってしまい、ローラちゃん推しの人を完全に敵に回す形となったこともあってエルザ様アンチが爆増してしまった回でもあるため、私はこの回でエルザ様が太陽のドレスを手にしたことを素直に喜ぶことができなかった。
母親から構ってもらえないことによる孤独が原因で半ば暴走してしまったエルザ様は、太陽のドレスを手にした後に選出された「アイカツ!ランキング決勝トーナメント」で優勝したらアイドルを引退し、ヴィーナスアークを解散するというヴィーナスアークの生徒達の意向を完全に無視した自分勝手な宣言を出すところまで行ってしまう。
アニメ第95話にて、まさにパーフェクトといえる本気のステージを披露するものの孤立感があったことも要因してか、第96話の「アイカツ!ランキング決勝トーナメント」決勝戦で四ツ星学園の皆のバックアップや相手であるエルザ様ですらも輝かせるという意識から、太陽のドレスを手にした虹野ゆめちゃんに僅差で敗退して2位(準優勝)となった。この時に騎咲レイちゃん、花園きららちゃん、双葉アリアちゃんの3人がユキエさんを半ば強引に連れてくる形で会場に呼んでおり、エルザ様の前に花束を持って登場したユキエさんは多忙であったがために娘のエルザ様に構ってあげられていなかった自分のことを省みて、敗退してパーフェクトでなくなってしまったことを謝るエルザ様を抱きしめ「エルザは私にとってパーフェクトな娘よ」という声をかける。このシーンはエルザ様をずっと推し、愛してきた私にとっては涙なしには観られないシーンとなった。このシーンの時の私は「エルザ様が救われて、本当に良かった!良かったよぉぉぉ!」と泣きながら言っていた記憶がある。
これによって、エルザ様は「自身がパーフェクトなアイドルでい続けること」と「母親から構ってもらえないことによる孤独」からようやく解放されたのである。エルザ様アンチもこの回を機に完全消滅した。
余談だが、このシーンがあった第96話「みんなで輝く!」は放送日が2018年3月1日であり、その前日と前々日がアイカツ!シリーズの歌唱担当であるSTAR☆ANISとAIKATSU☆STARS!がアイカツ!シリーズから卒業した(?)『アイカツ!ミュージックフェスタinアイカツ武道館』が日本武道館で行われ、参加した皆が涙を流さずにはいられなかったアイカツ!シリーズの伝説となり、歴史に刻まれたライブの翌日に放送されたのだから、それによって私は3日連続で涙を流す形となった。
エルザ様の母親であるユキエさんが半ば無理矢理な形で会場に来ることになったのは、エルザ様のことを慕っている騎咲レイちゃん、花園きららちゃん、そして双葉アリアちゃんの存在があったから。この3人はエルザ様が突き放そうとも、彼女のことを慕い続けた末に彼女のために動いた。エルザ様は「自分は母親から構ってもらえないから孤独だ」とずっと思っていたために視野が狭まってしまっていたことでレイちゃん、きららちゃん、アリアちゃんという最高の仲間であり友達がすぐ側にいたことに気付けていなかったのだ。ユキエさんの言葉もあり、エルザ様は自分は孤独ではなく、本当は愛されていたということをそこでようやく気付くことができたのである。
☆ヴィーナスアークからネオ・ヴィーナスアークへ
アニメ第97話にて、エルザ様はそんな最高の仲間達と一緒に4人で初めての「Bon Bon Voyage!」を披露するのだが、その時のエルザ様が今までの呪縛から解放されたことで心からの笑顔になっていたことは今でも印象に残っている。
ステージ後、エルザ様は当初の予定通りヴィーナスアークの解散宣言を出すのだが、それだけでは終わらず、新たなアイドル学校「ネオ・ヴィーナスアーク」となることを宣言するのだった。今までのヴィーナスアークはエルザ様がスカウトしたアイドルしか乗船することを許可されなかったが、ネオ・ヴィーナスアークはアイドルになりたい人なら誰でもOK!という、どこぞのドリームアカデミーのような学校になったのである。
エルザ様は当初、アイカツ!ランキング決勝トーナメントで優勝したらアイドルを引退することを宣言していたが、結果はゆめちゃんに敗北して準決勝という形で終わってしまったため、これからアイカツを続けるのかどうするのかを悩んでいたが、今でもヴィーナスアークに入学を希望する人が絶えないことと、なによりヴィーナスアークの生徒達がエルザ様と一緒にこれからも一緒にアイカツしたい!と言ってくれていることで、アイカツを続けることにしたのだが、このシーンも涙なしには観られなかった。
ヴィーナスアークがネオ・ヴィーナスアークになった後、ゆめちゃん達に別れを告げて新たな航海とアイカツを求めてネオ・ヴィーナスアークは約1年間、滞在した日本をついに出航することになる。まさに第97話のアバンタイトルにもなっている「Bon Bon Voyage!」がピッタリな言葉となる新たな旅立ちとなった。
※ボンボヤージュ(bon voyage)は「良い旅を!」 という意味のフランス語で、bon=良い、voyage=旅という意味の単語からなり、見送りの際などの挨拶に使われる言葉である。
☆結論
ここまでエルザ様について解説してきて思ったことがある。それは『アイカツスターズ!』の本来の主人公であるゆめちゃん並みに語らないといけない重要なところが多いのだ。そこで私の解釈としては星のツバサ編の主人公は1stシーズンに引き続き、ゆめちゃんであることは間違いないのだが、エルザ様も主人公なのではないかという結論に至ったのである。
一見するとエルザ様はアイカツ!シリーズでは初めての悪役キャラに見えるものの、本当はもう1人の主人公であったのだと私は言いたい。
エルザ様はアイカツスターズ!星のツバサ編のメイン中のメインを張るキャラであり、星のツバサ編のテーマとなるスタープレミアムドレスを揃えることを促進するようにアイドル達に働きかけて、最終的にはついに自身が欲していた太陽のドレスを入手する。そんな自身は母親から構ってもらえないことで孤独を感じながらもアイカツしていって、最終的にはその母親から抱きしめてもらって、様々な呪縛から解放された末に最高の仲間が最初から側にいたことに気付くことができた。
つまり私が言いたいのは「アイカツスターズ!星のツバサ編はエルザ フォルテという1人の孤独な少女の物語でもあった」ということだ。
エルザ様のことを愛し、そして激推してきて今に至る私はアイカツスターズ!星のツバサ編を最初から最終話まで観て、上記のような結論に至っている。
10月から始まる『アイカツオンパレード!』には、私がここまで愛と共に語ってきたエルザ様ももちろん登場すると思われるので、そこにも注目して観てほしいと思う。
この記事を最初から最後まで読んでくれた方はこの記事を読んだことがきっかけで、エルザ様に対する見方が良い方向に変わってくれたら幸いである。